家日和





奥田英朗らしい小説。「家」にまつわる短篇をまとめたものですが、どこにでもありそうな話を、なんとなくおかしくまとめるのは、まさに職人芸って感じがありますね。どの話もおもわず「にやり」とさせられてしまう出来。ちょっと苦味のあるユーモアが好きならおすすめ。



追伸





エッセイとはがらりとかわって、どっちかというと東野圭吾っぽい、手紙だけで構成されている小説。手紙のやりとりから、離婚の危機を迎える夫婦の話から、その祖父母についての秘密に関係する手紙から、夫婦とは?と考えさせられる話、と書くと堅苦しいのだけど。。。



平成お徒歩日記





宮部みゆきの初エッセイっと、帯にあったのですが、そういえばエッセイってあんまり読んだことないなぁ、とおもいつつも、これずいぶん昔の本なので、最近なら他にもあるのでは?なんておもったりして。歴史ものって、じつは宮部みゆき以外あまり読まない。ちょっと前に「しゃばけ」を読んで、結構気に入ったのでレパートリーに加えようとおもっているのだけど、これを読んでから、もう少しちゃんとした「歴史物」を読んでもいいかな?と思いました。

実際のところ、学校での「歴史」って記号暗記とさほどかわらないんだよね。結局覚えたって、時間がたったら忘れるわけ。記号をずーっと覚えていられるほど人間の脳って優秀じゃない。もっと歴史小説をカリキュラムに取り込んでもいいようにおもえるけど、問題は「小説」ってところなんだろうね。事実に忠実にかくと面白みにかけるし。。。うーん難しいね。