若だんな、元気になるといいねぇ


ぬしさまへ




病弱な若だんなが、妖しと協力してお江戸、というか身の回りで起こる事件を解決(?)していくというお話なわけです。が、あまり深刻にならない、コメディタッチのミステリーって好きですね。短篇の連作というのは、長時間読書に連続してとれない時なんかに、まあ向いているというわけで。あと、通勤電車の中での読書なんていう、結構読書をするには厳しい環境でも読みやすいのがよろしい。


1作め「しゃばけ」の続編ということもあって、少しづつサイドストーリー的な短篇もはいったりして、「若だんな」ワールドを妄想(?)するのにまたまた良いわけで、きっと世の中の腐女子(おいおいAnthyさん、変換第2候補ってどういうこと?)さん達にはいいネタを提供するようなしないような。


なにはともあれ、個人的にはおすすめ。



ねこのばば





多分、「しゃばけ」「ぬしさまへ」に続く「若だんな」シリーズ第3弾。そうですね、なんといいますか、京極シリーズや、最近の宮部みゆき「おそろし」とは一線を介すゆる〜い妖怪ミステリーが好きな人は、ぜひぜひ。


なんか似たような設定の話を読んだことがあるような気がしてしょうがないのですが、なんだったのかなぁ〜。それはさておき妖し達と「若だんな」がまたまた七面法被の大活躍(?)見せます。「犬神」の昔語りがはいったり、またまた「若だんな」ワールドへのお誘い満載な、「ねこのばば」ですね。