"A tube" とは

どんな業種か分かってしまうのだが、 Photomultiplier Tube というものがある。YouTubeとはまた別のもの。実際のところTubeは同じものを指し示しているわけなのだが。。。

ゼミ等でこのPhotomultiplier tubeなるものを扱ってみるとする。で、教科書には"residual gas"がその性能を左右するとある。で、学生さんは"residual gas=残留ガス"と訳してみて、はて?残留ガスとはこれいかに?と疑問にぶち当たる。いやぶち当たってくれる学生はとても優秀な学生であると思う。たいがいはスルーするからなぁ。「スルー力、レベルマックス!」

複数の(英語の)教科書を見てみるとどれも "tube"、"electron tube"なんて記述が最初の説明にあるわけだが、tubeはなにか?ふつーの英和辞典でもいくつかある訳の最初の方にはなかなか出てこなかったりする。専門用語の辞書ならかなり上の用例として出てくるのだけど。

さらに問題なのは、photomultiplier tubeの前に light guide の説明で、light tube なんてものがあったりするので、こちらはそのまま「筒」

で、photomultiplier tube なんですが。。。。。

YouTubeのTubeがブラウン管である事を知っている学生がいるとして、果たして今の学生の何割がブラウン管の中が真空になっている事を知っているのだろうか?で、ここでいうtubeというのが訳の中の中頃に上げられている真空管である事を思いつく割合は?

で、自ら振り返ってみたときに、果たして photomultiplier tube の tube が真空管の事を表している事に、自分で気づいたのかどうか?それはかなり怪しいような気がしてきた。たぶん現物を見たり、説明を聞いたり、まあなにがきっかけだったのかは全く記憶にないのだが、真空容器ということを認識したのだと思う。

しかしそれはゼミだったか、授業だったか?たぶんどちらでもなくて、実験を遂行する中で身につけた知識のように感じる。さらに tube というのが真空管を表しているという事、これにいたってはまったく誰からも聞いた記憶がないように思う(記憶違いなのかもしれないが)。でも、文脈等で理解というよりも類推できていた。Tubeがブラウン管という意味をもつ事もしかり。いろいろな情報からの類推でそう認識してきた、という認識がなぜかある。

で、最近の教科書を見てみた。なんだ "a vacuum tube"って書いてあるじゃん。そっか日本だけじゃなくて、世界的な流れなんだなぁと思ったところ。これからはまず「真空管」だよって説明しますか?って、でもそもそも「真空管」なんて知らんし。見たこともないだろうし、果たしてそう説明する事に意味はあるのだろうか。。。。