OpenDoc: 早すぎたテクノロジー

Apple関連に限りはなしではないが、早すぎた技術というのはやはりある。Newtonだって今だったら?と思わないでもないが、それはiOSとして生まれ変わったのだと割り切りたい。

HyperCardというものもあった。比較的敷居の低いプログラミング言語としてかなりのユーザーを確保していたのだと思うが、なにせマックのみ。今ならもう少し市場を開拓できよう、とおもう。

なにしろ残念なものの一つに、OpenDocがある。MacBook2400cをメイン機としてつかっていたあの時期、OepnDogを冗談抜きにメインにして使ってみようとしていた。とはいえ、いわゆるオフィスソフトでもないし、単目的アプリでもないので、使い方は今の「ポータルサイト」的使い方。

OpenDocドキュメントに「カレンダー」「メーラー」「時計」あとなにかコンポーネントをくっつけて利用。そんな感じ。もともとのアイデアは煩雑になりがちなアプリ、作成した書類をまとめる事のできる枠組みの提供で、オフィスでよくある「表計算」オブジェクトを「ワープロ」に埋め込むような事。これを「オフィス」の枠組みではなくて、もう少し広く提供しましょう、って事。

結局は、結構短い時間で消滅してしまったプロジェクトなんだけど、どうかんがえても時期尚早。まったくもってそんな需要は高くないし、そもそもOpenDocは結構リソースを喰う。2400cで使ったときにも結構もたつく。モバイル機ではあるけど十分高性能なノートで、文章作成からお絵かき、簡単なプログラミング程度にはバリバリ利用していたものだけど、OpenDocはまあ、つまり「重い」わけ。

ベンダーとしてはそれほど普及もしていないマックで、それほど普及もしていないOpenDocフレームワークでソフトを作ったって、当然うまみもないわけで、対応ソフトがそもそも少ない。OSの一部にするまでは開発が進んでおらず、まあ「中途半端」。普及するわけがない。

とはいってもその概念にはなんだか「グッと」くるものがあり、将来性なんて考えずに「個人情報管理ツール」として使っていた。工夫をすると非常に使い勝手はよいわけで、「これからはOpenDocだ」なんて息巻いて。

で、さっき風呂に入りながら考えた。今ならこれって普通にどこでもやっている事じゃないか?って。つまり「コンテナ」+「コンテンツ」的モデルなわけで、たとえば iGoogle、それからマイクロソフトだって似たような事している。「コンテナ」としてのHTML(Ajax)が見事にOpenDocで、少なくとも僕がやりたかった事を実現している。

同じといってしまうとかなり語弊あるのは百も承知。OpenDocはアプリケーションへのインターフェースも提供するので、たとえばメニューの内容がコンテンツによって変化する。これもブラウザ側のインターフェースを改良すれば何とでもなることで、iGoogleのガジェットの「設定」用アイコンをクリックした時の動作をブラウザ側で共通のインターフェースをかぶせてしまえばいい話。

コンテンツを入れる「場所」は iGoogle では制限があるが、これはあくまでiGoogleに制限があるだけで、どうにでもなる話し。

とはいってもまだまだ大きく違うところがある。OpenDocは「コンテンツ」が「コンテナ」である事だって出来たところ。「メール」なんてものはコンテンツなのだが、「メール」ファイル中に「カレンダー」だって入れようと思えばできる仕様になっていたはず。コンテナがコンテンツでコンテンツがコンテナ。HTMLのようなものであれば、そういった事ができない訳ではないけれど、かなり制限があるような気がする。

結局ながながと駄文を連ねたわけなんだけれど、言いたいことは「OpenDoc」楽しかったな、でもやった事って iGoogle 程度の事だったな、そっかそれなら Chrome OS ではOSに近いところでそれを実現すりゃいいのにな、結局コンテンツ的にはウェブアプリなんだから、コンテンツは十分潤沢に存在しているのだから、かなりやりやすいだろうし、Appleの早すぎたプロダクトの一つなんだろうねぇ、って、戯れ言でした。