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どうしても気に障る言葉「近しい」

最近「近しい」の使い方が気に障ってしかたない。単に「近い」と書けば良いのに、「近しい」って書いてある。割合としては一割に満たないと思うのだが、数年前はもっと少なかったような気がする。(気になり出すしきい値を超えたのかもしれないし、繰り返しの結果しきい値が減少してしまったのかもしれない)

はじめ「近しい」という表現を見た時に、その背景がまったく理解できなかった。そもそも「近しい」ってなんぞ?というレベル。私の国語の能力による所だとおもう。頻繁に目につくようになってさらに疑念は膨らみ、「もしかしたらわしが知らんだけで、『近しい』って用法があるかも?」と、その段階にいたり漸く調べる事に。

言葉としてはいわゆる『親しい』ということ。これは「したしい」とも「ちかしい」とも読む。後者は『近しい』でも良いわけ。なるほど『親しい』ということね、と合点がいったわけなんだが、それじゃあもともと気になっていた問題は?というと、例えばある値が何か別の値に「近い」ときに「近しい値」と表現されている。

ネットを漁ってみると、どうやら最近全国的に広がっているネットスラング的なもののようだ。どこかのローカルルールとして利用されていたもののような記述もあるが、真偽のほどは知らず、なんだかしらんが感染が広がっている。

一つの理由として、ある種の婉曲表現として誤用が広がっているのでは?という指摘も受けた。単に「近い」というのは直接的すぎて、「近しい」ということでその状態を表現したいのだとか。そもそもの発端に立ち返って確認してみると、さもありなんという気もしてくる。

『遠い』とか『離れた』とか、逆のパターンはどうするのだろう?