いろいろあって、なかなか書けない日々が続く。感じたことを残す媒体としての「ブログ」のあるべき姿として、ときにはただの呟きだけでも残しておくのは意味のあることか。

「夏」

あまり今までは気に止めてことなった。いったい自分はいつ「夏」を感じるのか?ここに来て、初めて考えた。今までだって、いわゆる「夏」の要素のない「夏」を何度が過ごしてきた。でも、それはあくまで特殊な環境であり、その特殊さにいるという意識が、「夏」の要素のない「夏」を無理なく受け入れさせてきたのであろう。

「蝉」

意外に、「蝉」の立ち位置が重要だったのだと、気づいたこの「夏」。鳴き声が「夏」を演出していたらしい。不思議な話だが、ここでは梅雨が終わるまで「蝉」の声をまともに聞かなかった。べつに寒いというわけではない。多分にもれず、最高気温は平年をかるく2〜3度超えているようすだし、この気温があれば「蝉」は元気に鳴き出すものである。これまでの地では。

暑いのに、静かな日々。これはなにか非常に不思議な感覚をひこ起こした。時間の経過が止まってしまう。季節感の喪失。気づくとすでに7月も半ば。突然あけた梅雨、急にセミたちも騒ぎだした。「ニイニイゼミ」「アブラゼミ」「ミンミンゼミ」そして「ひぐらし」。

不思議と、止まっていた時間も流れだす。ああ暑い。いつの間にか夏がはじまった。