「リピート」したい？

リピート

「イニシエーション・ラブ」がおもしろかったので、乾くるみを「リピート」してみました。どっちがおもしろかったかと聞かれれば、個人的には、「イニシエーション・ラブ」を上げるかな？「虚をつかれた」というのと、時代設定の妙なんだとおもいますが。


こちら「リピート」はタイムトラベルものといいますか、文庫の解説にあるように、意識のみが過去の肉体にもどってもう一度同じ時間を「リプレイ」する、という設定。SFミステリーって感じなわけですが、単純にSFではなくて、やっぱりミステリー。そういった状況の中で起きる「リピーター」におきる事件に、「リピーター」としてくくられる、クローズドサークルの中で巻き込まれていく、ってところでしょう。


「シチュエーションありき」的な作品が好きな、得意なんでしょうね。「イニシエーション・ラブ」も「リピート」も、いまいち自分的に感情移入しずらいキャラクター設定なのか、それとも文体なのか、こちらは「登場人物」に「のめり込む」という事にはあまりならずに、「状況設定」に目が行きがちになってしまうところが惜しいなぁとおもいつつ。最後の最後のシーンにもっていくためには、まあしょうがないのかな？とおも思わないでもない。


さて、他の「乾くるみ」作品にいくべきか。。。。。